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航空宇宙エンジニアの卵、もうすぐ就職

7/3

 オランダ語のテキストを読んでいて、Donder(雷)という単語に出会った。なんかどっかで見たことある単語やな…と思ったらDonderdag(木曜日)の前半や!Dagは日という意味なので木曜日は直訳で”雷の日”になる。

ところでオランダ語の曜日は英語とめちゃくちゃ似ている。日~土を並べるとZondag, Maandag, Dinsdag, Woensdag, Donderdag, Vrijdag, Zaterdag。オランダ語と英語の綴りの違い上Z⇒S、V⇒Fを考慮するとめちゃ似てる。ここまで似ているからこそ英語では明確ではない曜日の意味がオランダ語でははっきりと表れるのにびっくりした。

 

ん、ちょっと待てよ…英語のThursdayも言われてみればThunder Day と取れなくもない…けど若干違うな、と思ってググってみるとめちゃくちゃ面白い結果を見つけた。なんと英語のThursdayは古英語のThor's Dayから来ている!

 

Thorといえば某アメコミ映画でおなじみ、ゲルマン神話に登場する雷神を指す。これは実は、長年持っていた疑問の見事すぎる〆だった。

 

その疑問とは日本語の曜日とスペイン語の曜日がほとんど一致するのに何故か英語の曜日が日本語とほとんど一致しない理由だ。

 

スぺ語で日~土はdomingo, lunes, martes, miercoles, jueves, viernes, sabadoで土日を除く曜日はそれぞれLuna(月の擬人化), Mars(軍神), Mercurius(商い等の神), Iuppiter(神々の王、雷神), Venus(美神)とローマ神話の神々と対応している。ちなみに土日はキリスト教由来のものに変更されてローマ神話とのつながりは失われているけど、これは英語の曜日で残されている。Saturday, SundayがそれぞれSaturnus(農耕神), Sol(太陽の擬人化)そして西洋では星の名前もローマ神話の神々にちなんで名づけられている。上の神々の名前に対応した星は日本語でそれぞれ月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽。

 

つまり日本語とスぺ語の曜日は完全に対応している。ここまではスぺ語を習い始めた時に気づいた訳やけど、一つ疑問が残る:日本語とスぺ語すら対応してるのに何故英語だけ全然違う名前付いてるんだ??

 

しかしThursday=Thor's dayでパズルが解けた。Thor=雷神≒Jupiter!ローマ神話の神をゲルマン神話の神を対応させて曜日にしてるんや!残念ながらゲルマン神話に関してそこまで詳しくないので残りの対応はググらんとわからなかったけど、日本語の曜日⇒星⇒ローマ神⇒ゲルマン神⇒英語の曜日のリンクが無事見つかった。

 

正直ここまですっきりしたのは久しぶり。語源って本当におもしろい。そしてオランダ語の勉強をすることでこのパズルが解けたのも本当に面白い。外国語を学ぶということは母国語についても学ぶことになるというのはまさにこのことなんやな。

 

 

 

 

日本語 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
対応する星 火星 水星 木星 金星 土星 太陽
それぞれ英語名 Moon Mars Mercury Jupiter Venus Saturn Sun
対応するローマ神 Luna Mars Mercurius Iuppiter Venus Saturnus Sol
対応するゲルマン神 (Moon) Tyr Odin(Woden) Thor Frigg Φ (Sun)
英語 Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Saturday Sunday